営業職と技術職では

まあ何かと営業部門と技術部門の間にはすれ違いがあるもので、本日その原因のひとつが「感覚の違い」であることが判明。

営業職と技術職では仕事の取り組み方がかなり違うようですね。

会社として、部として決定した目標を達成させることが営業職の仕事なのでしょうか。それはそれで「会社員」として当然のことでしょうが、技術職となるとそれでは食っていけません。

営業部門が決めたことを私がちゃっちゃっと片付けると「なんだ簡単なことなんだ」と思われてしまうみたいですが、“ちゃっちゃっ”とやってしまうためのバックボーンがあるからこそ、営業部門の我侭に短期間で対応できるというのに、何も分かってくれない。

営業部門が会社として決定してから、一から技術研究、検証、そして制作なんてやっていたら短期間でできるわけありません。そもそも「決定」されても「実現不可能」である可能性もあるわけで、決定に至るまでに技術者の立場で意見する必要があります。

中小企業でありとあらゆることをやらなければならない“社内SE”というものは、いかに引き出しを多く持つかが重要で、“狭く深く”ではなく“広く浅く”ともかく“80点”でいいから、短期間で開発する能力が要求されます。そのためには日頃から興味本位の遊びでもいいから「開発してみる」ということが大切です。だいたい10個試して3個が実際に“仕事”としての開発案件になれば良いのでは? まあ、決定以前の検討段階で自分が“仕事”としてやってみたい手法を提案するというのも重要です。そうじゃないと「変なものを作って遊んでいる」と思われちゃいますからね。

ここからが今日の出来事…

某システムに関わった某部署の人たちとのやりとりの中で「だったらモバイル版ってどう?」という話になり、遊び半分で作ってみたところ、「面白いですね。こんなこともできるのですか」「サンプルの割にはしっかりできていますね」と某部署からは高評価を受けたが、営業部門からは横槍が入った。「誰がモバイル版をやると決定したんだ」「○○部長の了承を得たのか」と“会社として決定していないこと”を無断でやったと腹を立てている模様。「今後のために作ってみた」という話なのに何を怒っているんだか、営業職の感覚を私には理解できません。いろいろやってみて、その中からいいものを提案するのが技術職というものですよ。そして、サンプルがあるからこそ営業部門の人たちも多少は理解できるでしょ。

スーパーGTは“レースショー”だけど…

毎年観に行く度に「去年より観客多いよね」と半分グチのような会話になってしまうけど、ほんと激混みを通り過ごして爆混み状態のスーパーGT。そんなスーパーGTですが、多少なりとも詳しい人たちには“レースショー”というのは既知の事実であって、「まあ面白ければいいんじゃないの」と冷めた目で観戦しているのでしょうね。レースの結果ではなく、パーツパーツのバトルシーンを見せてもらえればそれで良しとしなければ納得がいかないことばかりです。

そもそも全く違う車種で競い合ってもそれが“レース”として成り立つのかという基本的な問題を“レギュレーション”でなんとかごまかし、GT500クラスとGT300クラスを混走させることで“逆転のチャンス”を作り出す演出。“ウェイトハンディ”という奇怪な特別ルールで性能差を無理矢理埋めようとする。性能差だけではなく、“一人勝ち”を許さないためのルールでもあり、この特別ルールをいかに上手く利用するのかが結局のところチャンピオン争いに残れるのかどうか。シリーズを終盤まで盛り上げるために作り出されたルールですが、観客にとっては今観ているレースが全てであって、年間通してなんていうのはどうでもいいことです。

まあいろいろありますが、私のように写真撮影を目的にサーキットに行く人たちにとっては、カッコ良いマシンが走っていて、時々でもいいからバトルを見せてもらえればそれで良いのですが…

でも今回ばかりは関係者も我慢ができなかったのか、不満がいっきに爆発してネットに大公開…

DOME COLUMN / ESSAY
Mar.17.2008 「今日、S-GTは自動車レースを捨てた。」
http://www.dome.co.jp/column/dt_58.html

ちょっと言い過ぎというよりもここまで暴露しちゃっていいのでしょうかという内容ですよ。

中小企業の給与体系は…

最近、某君が「給与」の事で少しばかり悩んでいるらしい。それは私も通ってきた事柄だから良く分かる。

若いうちに結婚して、すぐに子持ちになると、私の勤務先の給与では“かなり”生活がキツイです。妻子持ちで稼ぎが一人、そのうえアパート暮らしとなっては正直言って“なんとか生活しているだけ”という状態になります。子供が小学校に上がれば「共働き」ができて、多少は余裕ができるかと思っても、出費もそれなりに増えるため生活水準は何も変わりません。親元からなんらかの援助があるか、多少の我慢を強いられるとしても親と同居をするか………(私は同居を選択)

某君の場合は新婚でまだ共働きであるため、結構余裕があるように見えても、この先を考えると不安になるのでしょうね。頑張って貯金しておきましょう。それでなぜ悩んでいるのかは「他の監督者と比べて給与が低い」ということらしい。まあこれについては給与体系の仕組みを知っていれば悩むことは全く無いけど、その“からくり”を知らない(上司から説明を受けていない)のならば、「なんでだろう」と思うのは仕方がないところか。

私の時代の初任給は今思えば信じられないくらいに安かったです。学生のバイトでも月に10万円程度は稼いでいたのに、大卒の初任給が14万円弱で、あれこれ引かれるとほんとバイト君と変わらない収入でした。ところが時代はバブル景気に突き進み、初任給が年々上昇していき、新入社員が先輩社員よりも高給取りになってしまいそうな勢い。そこで“調整”のため、昇給額がかなり高かったわけです。年に2回ですから、単純に現在の2倍以上の昇給額になっていました。バブル景気の終焉とともに昇給は年に一度、それも地域相場に合わせた適正額となり、合わせて初任給アップも打ち止め(物価上昇分程度のベースアップ)。

ここまでは景気に合わせた初任給と昇給額アップの話ですが、ここからが“からくり”の話です。

一般社員、監督者、管理者(&もっとエライ人)、それぞれの昇給ベースが全然違います。このため、少しでも早く主任になり、少しでも早く係長になり、少しでも早く課長になることが、基本給をあげる唯一の方法です。それ以外にありません。

そう「他の監督者と比べて給与が低い」の答えは簡単ですね。誰よりも早く昇進した人が給与が高い。かつ、そのような人はもともとの評価も高いため、昇給時の査定も高かったということです。一般社員の場合は査定による差額は数百円、せいぜい千円程度ですが、役職者になればその差額は大きくなります。

で、ここまでで、それじゃ誰が一番得してきたのかというと、もう分かりますね。

バブル景気突入前に課長または部長になっていた人たちです。

「初任給に対する基本給の調整」という恩恵は全社員に当てはまるわけで、一般社員の基本給をベースアップさせるついでに管理者の給与も大幅にアップしたわけです。とうぜん監督者も大幅アップです。哀しいことにバブル期を役職なしで過ごした私の世代とその下の世代の人は、殆ど恩恵を受けていません。世の中景気が良いのに、なんで私はこうなんだろうと嘆いたものです。

その後、高給取りが増えすぎて数年前に管理者の整理がされたという悲劇もありますが…