退職金(2)

終身雇用の崩壊、年金制度の崩壊、○○の崩壊ずくしの世の中、国や企業の都合の良い部分だけ改正していてはますます歪が大きくなります。崩壊に対してどう改正するのでなく、撤廃も考慮した改革が必要です。

そもそも「退職金」というものは従業員が退職するときに一括で経費処理されるものではなく、従業員が在職中に積み立てられているものです。いつ辞めるか分からない。長年勤めたほど退職時に支給される退職金が高額になる。短期間で辞めた従業員には退職金が支給されない。支給されなかった分の積み立てはどこにいくのか。細かいことを追求すれば「退職金制度」そのものにも矛盾点が多々あります。積み立てた退職金を経営難のために使い込んでしまったあげく倒産するという酷い企業もきっとあることでしょう。会社にとってもそこで働く社員にとってもこの先どうなるのか分からない時代です。

目先の改正では根本的な解決などできないと悟った企業の中には、すでに「退職金制度」そのものを廃止してしまった企業もあります。退職金のための積み立て分を月々の給与といっしょに支給し、個人責任でそれを管理させるそうです。なんでも「自己責任」で済ませてしまう米国では、既に退職金制度を廃止した企業がたくさんあるようです。月々の収入が増えるがそれをどのように運用するのかは個人の問題。企業としては未来の保証はできないので、各自の責任で「保証」を確保する。なんとも合理的な考え方ですが、私もその考え方に賛成です。

今の世の中、どうなるか分からない。そしてこの先もどうなるか分からない。だからこそ、各自の責任で将来の保証を確保すべきである。