IT Japan 2006

「IT革命」なる流行言葉ができた時から、世の中「ITを活用」の本来の意味を取り違えていたようだ。それに気が付いて手を打ったところは利益を出せる体質になり、間違ったまま取り組んだところはただ無駄な投資をしただけで利益を圧迫している。何をしていいのか分からず今に至っている企業も多数ある。

「ITを使って利益を出す」ではなく「利益を出すためにITを活用する」のであると今回のセミナーで改めて感じた。

「利益を出すためにITを活用する」は当たり前のことだが、この違いを理解できていない企業経営者も多数いて、「IT投資」に対して効果が出なかった企業は“80%”もあるそうだ。

昔の「OA化」は業務の効率化を目的として結果的にコストダウンによる利益を生み出してきた。「IT化」は売り上げを増加させることで利益を生み出すように言われてきたが、今となっては成功した企業の結果論でしかなかったのか、そしてITベンダーの商売のために「IT」を流行り言葉にされていたのではないのかと思えてきた。

「OA化」の発展系を「IT化」とすれば分かりやすかったのかも。“業務の効率化”だけでは利益が出にくい状況にあるのならば、“業務の変革化”に取り組み、道具として潤滑油として「IT」を活用する。

ここ数年間、私の勤務先では「我が社はIT化が遅れている」とボスが頻繁に叫んでいるが(矛先は私の部署)、これは「IT」云々という問題ではなく“業務の変革化”が全くできていないからこそ「IT」の出番が無いのでは思う。何も変えずに「IT化」を進めても効果が出ないのは明白である。

とにもかくにも、エライさんたちに聴かせたいセミナーであった。